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校長室より

  岩松小学校校長2年目となりました熊谷 智之(くまがい ともゆき)と申します。令和2年度から2年間、教頭として岩松小学校の教育に携わって参りましたので、岩松小学校は4年目となります。どうぞよろしくお願いいたします。

本校は、明治8年松尾村に岳の下小学校、明治10年には岩蔵村に岩蔵小学校が設立され、明治18年6月に両校が統合され、現在の地に岩松小学校として創立されました。今年で、創立138年を迎えます。

本校の校区は、県立自然公園の天山山系中腹山間部から小城町中心街までの小城市北部に南北に広々と広がっています。校区北部には里山や棚田が広がり、江里山地区は棚田百選に選ばれ、秋になると彼岸花が咲き誇ります。西日本一の名瀑布清水の滝には清水観音が祭られ、鯉料理が有名で夏には涼を求める観光客で賑わいます。清水の滝から流れ出る清水川は名水百選に選ばれています。学校の前を流れる祇園川には、初夏にはゲンジボタルが乱舞しホタル観賞の人々で賑わいます。校区南部は小城町を東西に貫通する国道203号北側の住宅地までを校区とし、小城大和線の県道拡張によりスーパーや書店、病院などが建ち並び賑わっていますが、校区全体としては自然に恵まれ,人情味あふれる土地柄です。

また、日蓮宗の鎮西総本山である松尾山光勝寺、日本三大興国寺の一つである三間山円通興国禅寺、1400年の歴史をもつ岩藏寺、修験場としての歴史をもつ清水山見瀧寺宝地院、京都八坂神社を分霊招来し、小城藩の祈祷所であった天山神社など歴史的な神社仏閣が点在しています。

このように岩松校区には素晴らしい文化、歴史、自然、産業等がたくさんあります。さらに、千葉県にルーツがあり、この地を治めていた千葉氏との関係も深く、千葉氏の居城跡近くに、700年の歴史をもつ須賀神社もあります。この千葉氏について、今年の11月に「第2回千葉氏子どもサミット」が開催されます。本校もこの子どもサミットに参加し、千葉氏について学習したことを、千葉県内の千葉氏に縁のある小学校と交流を行うことになっています。 小城(岩松校区)の良さをしっかり発信できるよう、準備を進めていきます。

これらのことを踏まえ、更なる教育活動の充実を目指して、今年度の学校教育目標を「一人一人が輝く岩松っ子の育成 ~ 高め合い 支え合い 磨き合い ~」としました。
知:高め合い(学力向上)、徳:支え合い(心の教育)、体:磨き合い(健康・体つくり)を、人との「関わり合い」の中で、バランスよく育みたいと考えています。特にコロナ禍では、コミュニケーション不足の問題や人間関係の希薄化が指摘されてきました。これらのことについても、新たに教育活動を展開する中で、取組を進めていきたいと考えています。
人は、自分一人で成長することはできません。いろいろな人との関わり合いの中で成長していきます。この人との「関わり合い」を大切にしながら、すべての教育活動が子どもたちにとって安全で有意義なものになるよう、「一枚岩の岩松ファミリー」の力を結集し、目標達成に努めてまいりますので、保護者・地域の皆様方には、これまでと変わらぬご支援とご協力をお願いいたします。


令和5年4月   
小城市立岩松小学校
校長  熊谷 智之