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校長室より
今年度、岩松小学校校長となりました真子 靖弘(まなご やすひろ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、明治8年松尾村に岳の下小学校、明治10年には岩蔵村に岩蔵小学校が設立され、明治18年6月に両校が統合され、現在の地に岩松小学校として創立されました。今年で、創立139年を迎えます。
本校の校区は、県立自然公園の天山山系中腹山間部から小城町中心街までの小城市北部に南北に広々と広がっています。校区北部には里山や棚田が広がり、江里山地区は棚田百選に選ばれ、秋になると彼岸花が咲き誇ります。西日本一の名瀑布清水の滝には清水観音が祭られ、鯉料理が有名で夏には涼を求める観光客で賑わいます。清水の滝から流れ出る清水川は名水百選に選ばれています。学校の前を流れる祇園川には、初夏にはゲンジボタルが乱舞しホタル観賞の人々で賑わいます。校区南部は小城町を東西に貫通する国道203号北側の住宅地までを校区とし、小城大和線の県道拡張によりスーパーや病院などが建ち並び賑わっていますが、校区全体としては自然に恵まれ,人情味あふれる土地柄です。
また、日蓮宗の鎮西総本山である松尾山光勝寺、日本三大興国寺の一つである三間山円通興国禅寺、1400年の歴史をもつ岩藏寺、修験場としての歴史をもつ清水山見瀧寺宝地院、京都八坂神社を分霊招来し、小城藩の祈祷所であった天山神社など歴史的な神社仏閣が点在しています。
このように岩松校区には素晴らしい文化、歴史、自然、産業等がたくさんあります。さらに、千葉県にルーツがあり、この地を治めていた千葉氏との関係も深く、千葉氏の居城跡近くに、700年の歴史をもつ須賀神社もあります。この千葉氏について、昨年11月に「第2回千葉氏子どもサミット」を開催致しました。本校もこの子どもサミットに参加し、千葉氏について学習したことを、千葉県内の千葉氏に縁のある小学校と交流を行いました。
これらのことを踏まえ、更なる教育活動の充実を目指して、今年度の学校教育目標を「『自律』・『協働』・『創造』の育成 ~主体的・対話的な深い学びの実践を通して~」としました。自律・協働・創造を次のような力と捉えています。
- 自律 … 自ら考え、誠実に判断・決定し、行動する力
- 協働 … 互いの価値観を理解・尊重し、対話を通し、同じ目標へ向かう力
- 創造 … 課題に粘り強く取り組み、新たな価値を生み出す力
今、社会はすごい勢いで変化しています。身近なところで言えば、車の自動運転やスマートリモコンによる家電操作、ユーチューバーという職業の誕生等、枚挙にいとまがありません。子どもたちが大人になる頃には、社会はさらに先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態(VUCA)が進行していることでしょう。そんな社会を力強く生き抜いていく力を育成していく必要があります。その力こそ、自律・協働・創造です。これらの力を子どもたちの「問い」(「なぜ?」)を大切にしながら、子どもたちの主体的な学びを展開していきます。子どもたちが、常に学ぶ意味や意義を感じる学校であり続けたいと考えています。
令和6年4月
小城市立岩松小学校
校長 真子 靖弘