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校長室より
学校教育目標
「やさしく かしこく たくましく笑顔の花咲く 桜っ子の育成」
~ すべては子ども達の自身のために ~

桜岡小学校は、今から約200年前、興譲館という藩校として生まれました。
興譲館という名前は「人や、互いに譲り合う心を大切にしよう」という思いから名付けられたそうです。また、学校のまわりは、昔、城下町として栄えたところで、
当初娑婆岡(さばおか)と言われていました。初代小城藩主 鍋島元茂(もとしげ)・二代 直能(なおよし)が小さな丘に多くの桜を植え、後に桜岡と名前がつけられました。
この辺り一帯は現在小城公園として保存され、地域の人々の心をいやす自然豊かな桜の名所となっています。
そして1873年11月、興譲館にかわり新しい制度の下、桜岡小学校が開校されました。
一昨年度はちょうど150年の節目を迎え、学校創立150周年記念行事を行うことができました。100周年記念に作られたタイムカプセルを当時の小学生(現在50代後半から60代前半の方々)が
開ける催しも行われ、50年前の桜岡小学校の様子が伝わる品々が見つかりました。それは、まさに過去からのプレゼントであり、学校を支え子ども達を温かく見守ってこられた地域の方々の
思いでもあったと大変感謝しております。
これまで、地域の方々の支えと、歴代の学校長、教職員により、この歴史と伝統が脈々と引き継がれてきたおかげで、現在の桜岡小学校があると思われます。このことを十分に踏まえ、
さらなる充実と発展を目指し、学校経営に努めて参ります。

今年から学校教育目標を「やさしく かしこく たくましく 笑顔の花咲く 桜っ子の育成」
~ すべては子ども達の自信のために ~
と、いたしました。「やさしい子、かしこい子、たくましい子」の合い言葉は長年に渡って親しまれてきた桜岡小学校の目指す子ども像です。原点に立ち返り、この子ども像をしっかりと意識し、学校づくりに邁進する所存です。将来の変化を予測することが困難な時代を生き抜くために、すべての教育課程の中で「自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動し、よりよい社会や人生を切り拓いていく力」を育んでまいります。また、そのベースになるのは「自分にはよいところがある」「自分は人の役にたった」「人に認められた」といった気持ち【自己有用感】であると考えます。自己有用感は相手の存在なしには生まれてこない感情であることから、友達や家庭、地域の方等と協働していく活動の機会を作って参ります。
本校児童の自己有用感については、毎年少しずつ向上しています。今年も日々の学校生活の中で、また年間を通した学校行事や地域に関する学習、体験活動の中で、子ども達が認められる場を意図的に作り、また、保護者の皆様や地域の方々に褒めていただけるよう繋いでいきながら、子ども達に様々な場面で「自己有用感」を感じさせたいと考えます。そしてその自己有用感を自信へと高め、自らの強みを生かしながら、どんなことにもチャレンジしていく骨太な子どもに育てていきたいと考えています。

桜岡小学校 校長 大園 和則