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校長室より
昨年度に引き続き、令和7年度も岩松小学校の舵取りを任されました校長の真子靖弘(まなごやすひろ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、明治8年松尾村に岳の下小学校、明治10年には岩蔵村に岩蔵小学校が設立され、明治18年6月に両校が統合され、現在の地に岩松小学校として創立されました。今年で、創立140年を迎えます。
本校の校区は、県立自然公園の天山山系中腹山間部から小城町中心街までの小城市北部に南北に広々と広がっています。校区北部には里山や棚田が広がり、江里山地区は棚田百選に選ばれ、秋になると彼岸花が咲き誇ります。西日本一の名瀑布清水の滝には清水観音が祭られ、鯉料理が有名で夏には涼を求める観光客で賑わいます。清水の滝から流れ出る清水川は名水百選に選ばれています。学校の前を流れる祇園川には、初夏にはゲンジボタルが乱舞しホタル観賞の人々で賑わいます。校区南部は小城町を東西に貫通する国道203号北側の住宅地までを校区とし、小城大和線の県道拡張によりスーパーや病院などが建ち並び賑わっていますが、校区全体としては自然に恵まれ,人情味あふれる土地柄です。
また、日蓮宗の鎮西総本山である松尾山光勝寺、日本三大興国寺の一つである三間山円通興国禅寺、1400年の歴史をもつ岩藏寺、修験場としての歴史をもつ清水山見瀧寺宝地院、京都八坂神社を分霊招来し、小城藩の祈祷所であった天山神社など歴史的な神社仏閣が点在しています。
このように岩松校区には素晴らしい文化、歴史、自然、産業等がたくさんあります。さらに、千葉県にルーツがあり、この地を治めていた千葉氏との関係も深く、千葉氏の居城跡近くに、700年の歴史をもつ須賀神社もあります。この千葉氏について、令和5年11月に「第2回千葉氏子どもサミット」を開催致しました。本校もこの子どもサミットに参加し、千葉氏について学習したことを、千葉県内の千葉氏に縁のある小学校と交流を行いました。
これらのことを踏まえ、更なる教育活動の充実を目指して、今年度の学校教育目標を「『自律』・『尊重』・『挑戦』を大切にした学びがある学校 ~個人と社会のWell-beingを目指して~」と致しました。また、自律・尊重・挑戦の「3つのキーワード」と関連深い「9つの非認知能力」を同時に子どもたちに身につけてもらいたいと考えています。
自律 … 自ら考え、判断・決定し、行動する
①衝動的な行動を抑制し、感情をコントロールする力(自制心)
②自分の役割を認識し、責任をもって行動する力(責任感)
③目標達成のために粘り強く努力し、最後までやり遂げる力(グリット)
尊重 … 他者の価値観や意見、人格などを認め、大切に扱う
④多様な価値観や意見を受け入れ、他者を尊重する力(寛容性)
⑤他者と円滑なコミュニケーションを取り、良好な関係を築く力(対人関係能力)
⑥共通の目的の実現のたえに、他者と協働する力(コラボレーション)
挑戦 … 失敗を恐れず、新しいこと・困難なことに立ち向かう
⑦未知のものに対する探究心や興味をもち、積極的に学習する力(好奇心)
⑧問題を分析し、解決策を見つけ出す力(問題解決能力)
⑨物事を批判的、論理的に思考する力(クリティカルシンキング)
学校教育目標の達成に向け、子どもたちが自ら考え、判断し、行動でき(自己選択・自己決定を繰り返し行う)、自他の人権や価値観の違い(多様性)を大切にすることができ、前例にとらわれず失敗しながらも、よりよいものを創り出すことを楽しむことができる教育環境を全職員で整えていきます。
令和7年4月1日
小城市立岩松小学校
校 長 真子 靖弘